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伊東柱(ユントンジュ)の詩を味わう

少し大きい文字
せんだって詩人の河津聖恵さんからメールで「伊東柱(ユントンジュ)を語る会」の案内をいただきました。
京都で2月7日にその会は催されるのですが、残念ながら文連の総会の日と重なってしまって行くことがかないません。
恥ずかしい話ですが、伊東柱という詩人を知りませんでした。
ネットで調べますと。
伊東柱(1917~1945)戦時下に日本に留学し、間違われて投獄されて福岡刑務所で27歳の若さで獄死したとあります。ハングルで詩を書き続けた詩人で、その序詞が広く知られています。
序詞を読んでみて私も感動しました。
空気をともなってことばが立つ、と言えばよいのでしょうか。清冽な詩の姿をエクリで鑑賞したいと思います。
2月3日 カフェ「みんと」4時から
姫路市本町商店街68番地  連絡先090-6604-7653


尹東柱(ユントンジュ)
(1917~1945)戦時下に日本に留学。27歳の若さで福岡刑務所で獄死した。
京都新聞より抜粋

冶安維持法違反に問われ獄中で非業の死を遂げた韓国の詩人伊東柱ユントンジュ(1917-45年)と同法に反対し暗殺された政治家山本宣治(1889-1929年)について、宇治市を中心に活動する市民の調査で新たな事実が浮かび上がった。
東柱は同士社大に留学中の1943年治安維持法違反で逮捕され終戦目前に27歳で獄死した。
生前は無名で政治結社に名も連ねていない。「反日」「独立」などの言葉も作品にはない。朝鮮語の使用が禁じられるなか、ひそかにハングルで詩作を続けた。ソウルの友人に送った作品は床下に隠され戦後に刊行される叙情的な風と言葉を守り抜いた強い精神から、韓国では国民的詩人として敬愛される。
「死ぬ日まで空を仰ぎ/一点の恥辱なきことを、/葉あいにそよぐ風にも/わたしは心痛んだ」偲ぶ会代表の主婦紺谷延子さんは、ある資料を復元した冊子を集会直前に発行した。
東柱が獄中にいた四四年に母国で起きた「朝鮮語学会事件」で朝鮮総督府判事が記した公判文書だった。朝鮮語の辞典編さんなどに携わった東柱の恩師ら十二人が治安維持法違反の被告となった。
「辞典編さん事業ごときは文化運動の仮面の下に弱小民族が強烈な反日的意識を育み独立達成の実力を養成する」そんな趣旨の文面につい朴氏は「民族の言葉を奪い誇りとアイデンティティ-まで抹殺しようとする意図を統治する側がこれほど生生しく記した例はめったにない」とかたる。
紺谷さんは今、東柱の詩作が命がけの抵抗だったことを実感する「裁判資料は歴史の事実を見つめるよう私たちに向けられたメッセ-ジだと受け止めます。」


山宣の愛称で親しめられ治安維持法に反対して暗殺された労農党代議士山本宣治の生誕記念行事が五月二十八日生家である宇治市の旅館で開かれた。「学潮」と題した雑誌は朝鮮から京都に留学中の学生たちが1926年に発行した。ハングルで書かれまだ解明していなかった雑誌を手にした紺谷さんは執筆者に、東柱の朝鮮での恩師の名を見つけた。
日本統治下の治安維持法で弾圧される人たちと、同法に反対した山本の接点を解明する新たな道筋が開けた。
「学潮」への山本の寄稿は、洋画についての随想で政治的文言ははない。聖書の引用部分を示し「巧みな暗示で厳しい状況に置かれている朝鮮人青年を励ましているあからさまな主張を避けたのは弾圧から彼らを守る配慮からだろう。」と解釈する。誌面に掲載した自署の広告は、物心両面の支援を物語。
紺谷さんと交流の深い朴菖ヒ・韓国外国大元教授が五月半ば、ソウル市から訪れ「学潮」を手に小田切さんと語り合った朴さん「山本宣治は当時の朝鮮にとっても、今の私たちにとっも本当の友人で希望の光だ。」政府間で問題が生じても民衆同士がともに歴史から学ぶ限り、信頼し合うことができる。」東柱や山本にかかわる人たちの取組が、その思いを深める朴さんはかみしめるように述べた。「清流は大きな濁流をかえるはずだ。」


Earth  Mind

また同じ夢を見たよ           黒い油の湖に
赤い海 紫の空             翼をとられ横たわる鳥
これで世界は終わると          はばたいた記憶も壊れ
思ったらいつも目が覚める        叫びだけが虚しく空を舞う
 窓を明けて空を見たよ          森は焼かれ仲間は消え
 息をすれば壊れそうに          今日はひとり死に絶えてく
 透きとおる空の青さを          最後のけものの目が
 何に感謝しよう             光って見えるよ

    - - - - - - - - - 
      傷つきやつれたいのちの呈
      その傷口に群がって
      争い奪いあい滅んでゆくのか

   数千年も(ぼくたちを)
   幾百年も(守りつづけた)
   この地球 誰のものでもない
   幾千年も(ぼくたちを)
   幾百年も(い抱きつづけた)
   この海の悲しみは深く
   幾千年も(ぼくたちを)
   幾百年も(許しつづけた)
   この空の怒りは高く
   la la la la
   この地球 誰のものでもない

Do you Hear the Earth Mind?





 にるばーな

今夜も眠れない夜が続く        望みの高さに裏切られて
闇に葬られおまえは女神        時の流れにもおののいていた
おまえを棄ててまで求めた世界     みなみなみなみな虚しくて
抱きしめればみんな幻         波に波に揺れてただよう

     瞳を閉じて
     息を静めて
     ため息の奥
     わたしは待ってる
     あなたの生れる前
     あなたの消えた後
     形もない
     名前もない

   いらだつこぷしをほどいて
   僧しみの唇ゆるめて
   疑いの耳をふさいで
   かけひきの涙ふいて
   深い夜の胸に眠りなさい
   暗い夜の闇に沈みなさい












  水の伝言

滅びた民族の言葉のように       はじめてこの星に芽生えたいのちは
ぼくの言葉はもつれた暗号      明日を夢見て望みをふたつに
だれかを呼んでいた         はなればなれに
だれも気づかない          <あなた>と<わたし>
どこまで歩いてゆけるだろうか    おそるおそる手を伸ばした
夜と星だけを友達として       遠い記憶をたどりながら
 こころ開けば            誰がいるの
 吹きこんでくる           霧に隠れて
 冷たい予感             近づけば消えた

     女のいのちは渦のなか
     男のいのちは風に流され
     天使の歌は空高く
     人の嘆きは地下深く
     重なることのない
     メロディライン
 
 生まれた時の忘れ人 やっときみに出会えたよ
 孤独・拒絶・寂しさも みんなきみに導くため
 幾千の夜 きみを待ち続け
 幾億の星 きみを探しつづけ
 からみあうふたつに時間 
 割れた世界がいまひとつに
   
 しっかりぼくを受けとめて 写しなぞり伝えてよ
 強く強く抱きしめて もうすぐ旅は終わるだろう
 たとえ世界の祝福なくても
 ぼくらは世界を祝福できるから
 きみの海にぼくは解けてゆく
 望むなら ぼくを呑みほして
      
   今夜ぼくは滅び 明日ぼくは始まる
   水になって流れるよ きみの命のなかを
   ラララ…
  序詩









死ぬまで天を仰ぎ
恥じることひとつないように
木の葉をゆらす風にも
わたしは患いわずらった
星を歌うこころで
滅びゆくもの すべてを慈しみ
わたしに与えられた道を
歩いてゆこう

今夜も 星が風に泣いている(訳:抹茶)



別訳

死ぬ日まで空を仰ぎ
一転の恥辱(はじ)なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた 道を
歩みゆかねば。
今宵も星が風に吹き晒される。

*「空と風と星と」は韓国の詩人・伊東柱(1917~45)の詩集です。「星かぞえる夜」


季節が移ろう空は
いま 秋たけなわです。

わたしは、何の愁いもなく
秋深い星々をすべてかぞえられそうです。

胸の内に ひとつ ふたつと刻まれる星を
今すべてかぞえきれないのは
すぐに朝がくるからで、
明日の夜が残っているからで、
まだわたしの青春が終わっていないからなのです。

星ひとつに追憶と
星ひとつに愛と
星ひとつに寂しさと
星ひとつに憧れと
星ひとつに詩と
星ひとつに…母さん、お母さん、

お母さん、わたしは星ひとつに、美しい言葉ひとつずつ呼びかけてみます。
小学校の時、机を並べた児らの名と、佩、鏡、玉という異国の少女たちの名前、すでにみどり児の母となった、小娘たちの名前、貧しい隣人たちの名前、鳩、子犬、兎、らば、ノロ、フランシス・ジャム、ライナー・マリア・リルケ、こんな詩人の名を呼んでみます。
かれらは、あまりにも遠くにいます。
星がはるか遠いように、

お母さん、
そしてあなたは遠い北間島におられます。
わたしは何やら恋しくて、
この夥しい星明かりが降りそそぐ丘の上に、
わたしの名を書いてみて、
土でおおってしまいました。
夜を明かして鳴く虫は
恥ずかしい名を悲しんでいるのです。

しかし 冬が過ぎ わたしの星にも春がくれば
墓の上に真っ青な芝草が萌え出るように
わたしの名前が埋められた丘の上にも
誇らしく草が生い茂るでしょう。

「たやすく書かれた詩」


窓辺に夜雨がささやき
六畳部屋は 他郷(よそ)の国、

詩人とは悲しい天命と知りつつ
一行 詩を書きとめようか、

汗の匂いと愛の香りふくよかに漂う
送られてきた学費封筒受け取り

大学ノートを小脇に
老教授の講義を聴きにゆく。

省みすれば 幼友達を
一人、二人と、みな失い

私は何を願い
ただ一人 思い沈むのか?

人生は生き難いものなのに
詩がこう たやすく書けるのは
恥ずかしいことだ

六畳部屋は 他郷(よそ)の国
窓辺に夜雨がささやくが、

燈火(あかり)をつけて 暗闇を少し追いやり、
時代のように訪れる朝を待つ最後の私、

私は わたしに小さな手をさしのべ
涙と慰めで握る最初の握手。

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