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カフェ・エクリ「詩の森の散歩道」は2月4日(月)午後4時から 

テーマ「わらい」
日時 2月4日(月)午後4時から
場所 (姫路)ブックカフェされど・・・inツリーハウス(古書店2階)
    姫路市本町68 電話 079-284-8844

はじめに

「笑い」は古今東西を問わず根源的ななテーマとして位置づけされています。
日本の文献でも岩戸隠れは有名なとろですし、現代の文芸でも「坊ちゃん」とかその他にもたくさん発見しようとすれば散在しています。また、短歌ではライトバースという流れも亜流ですが存在しますし、夏石番矢の俳句も乱暴な言い方を許してもらえればこの流れを吸収した高度な表現と言えると思います。現代詩でもカエルの詩の草野心平など思い出すのですが、ごく最近の現代詩にはこれといった決定的なものがなかったように思います。それで今回取り上げる疋田龍乃介『歯車vs丙午』(思潮社、2012年10月20日発行)は「笑い」というところで私がもっとも注目する詩集です。その中の一編「ハニーシロップ・オン・ザ・ロード」をテキストにして「笑い」を考えてみたいと思います。
「笑い」について枝雀の有名な「緊張と緩和」ということばがあります。この言葉の前提条件になっているところをもう少し追及すると、私と彼(もしくはあなた)という関係性で「緊張と緩和」があるのではなく、むしろ私自身の中でおこる問題、つまり没我的地平におこる非知なるものとの境界線を乗り越えたり、引き戻ったりする運動にあるのではないでしょうか。

非知についてバタイユの研究家である大橋愛由等さんに助けてもらおうと思っています。


ハニーシロップ・オン・ザ・ロード

             疋田 龍之介

いいのかしらいいのかしら
こんなにはしゃいじゃって
ときにはすごく意地悪いこと考えたりして
いいのかしら
こんなことやあんなことしながら街に入ってしまっても

あれが光きらめく吉備団子屋さん
黒い暖簾の埃を取り除いている親方が見えるわ
こちらから見えるわ
店先に置かれたテレビ画面の隅々までも簡単に見えるわ
吹き荒れるようにこの道は続くけれど
いいのかしら
ハニーシロップの道の上にしてあげてもいいのかしら

一本道ではなく数多道
数多道は線ではなくて円の道
際限ない距離と孤独で形作られるのが線の道なら
まあるい円の道の構成要素はひたすら甘い蜜と乳
だけどそれだけで出来上がるほど都合よくはないの
この道にはやっぱりミツバチが必要
お店の裏口すぐ右上に巣があるの
団子職人さんは巣を撤去したり無粋なことはしない
だって自分たちの吉備団子にだってハチミツは不可欠
言ったそばから、ぶんぶんぶん
ほらほらー かわいいミツハチが跳んでるよ

ぶんぶんぶんぶんぶーんぶんぶぶーぶーんぶーぶー風風ふわふわふわふわっふーわっふーーわっふーーーーーーーわっふーぶんぶぶぶーーん部分べちゃ部分べちゃべちゃお尻に付着させながらぶんぶんぶぶんぶんぶん歩歩歩ミツバチのすきっぷーーんぶんぶーんすきっぷーんぶーんすきっぷーーんぷん粉ぷんぶぶぶんぶん文武ぶんぶんぶんぶんぶんぶぶ舞舞舞ぶいんぶいんぶいんぶんぶんミツバチぶん分ぶん分ぶぶぶぶ相応ミツバチ相応ぶんぶんミツバチぶぶぶぶミツバチぶぶぶミツバチ撫撫撫ミツバチ撫撫ミツバチ撫ミツバチなでミツバチなでなでかわいいミツバチのかわいいなでなでしたいミツバチのかわいいミツバチのだいじに思ってるミツバチのかわいがるだいじなミツバチのだいじなだいじなハチミツを。。。。。。。

いきなり強奪!

いいのかしらいいのかしら
道にハチミツ注入しちゃっても
飴でできたにせガラスが
どきんどきん割られるような粘り気の
ハチミツ流し込んじゃったけど
いいのかしら
あんまりいいのかしらと繰り返すものだから
路上の中から音がきこえたね
ちょうど匂いもしてきたね
このまま味まで取り込んじゃっても
ほんとにいいのかしら

比類なき宝物を盗まれたからってきっと
この道が完成する頃にはミツバチたちも
走り回るのをやめて毒針しまってくれると信じてる
ハニーシロップ・オン・ザ・ロード
年輪のように甘美なパイの球型に風穴をあけて
中へたっぷりたっぷりたっぷり大量の光粒子を流し込み
街のみんなの夢の中
まじめになって12年くらい寝かせることから
ようやく光度の絶頂は固まりを開始するんだってね
時間はそれなりにかかるみたいだけれど
ただでさえ幸福な円の道
それをドレミファソっと踏み鳴らす
音符と味覚が跳びはねている
ああっ あんあ あんこよりやわらか蜂の蜜
こんな疑いようのない楽しい喜悦
感じちゃってもいいのかしら



ハニーシロップ・オン・ザ・ロードの笑いについてのメモ
・おふざけ
・現実認識の不気味さ(深層心理からくる恐怖感の換喩として)
・意味不明なものの動き(アクションの意味性)
・言葉のリズム感


お時間がありましたらご参加ください。
2部で詩の合評会を持ちますので、自作詩(詩以外でも)を8部程度コピーしてご持参ください。
もちろん参加だけでもかまいません。
テキスト代300円が必要ですのでご注意ください。
場所が分からない方は3時25分に姫路駅改札内にいらしてください。

高谷和幸拝
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